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時代小説、映画、JAZZ、それらを大人の楽しみとして愛でること。雨の夜の鴉のごとく、耳鳴りとともに日々の悪夢に苛まれつつも。

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江戸はほぼ酒樽-「近世武士生活史入門事典」

「近世武士生活史入門事典」

近世武士生活史入門事典
 (柏書房)


柏書房から出ている本です。
アンベールの幕末図絵などの図版がふんだんに掲載されているので、
パラパラとめくってるだけでもけっこう面白い。
複雑怪奇な江戸幕府の職制からはじまり、
項目は衣服や冠婚葬祭、日常の細かな作法から食生活まで
じつに多岐にわたっていますが、
入門事典とあるだけどこか通り一遍の感なきにしもあらず。
読みながらつらつら思ったことは、
江戸時代の武家の生活は、ごく初期は別として、
林羅山が登用されて朱子学が幕府の官学になったあたりから、
どうも堅苦しいものになった感じ。
朱子学の教えはともかく己の分を守ることですから、
将軍は将軍らしく、家臣は家臣らしく分をわきまえること。
当然これは親子関係や夫婦関係まで適用され、
分を越えないために礼節やしきたりにもやかましくなる。
礼節を知り、それぞれに己の分を守れば、
おのずと争いは起きず天下太平になる。
この朱子学こそが士農工商をはじめとした封建社会の身分秩序を作り上げたということになります。
武士を描く時代小説の大きなテーマというのは、
この封建制度の中で起こりうる様々な葛藤ですね。
ざっくり言えば。
そこに普遍のテーマ、たとえば恋愛でもいいし、親子や夫婦関係、
最近だったら介護の問題だとか、いじめ問題でもいい、
そういうものを放り込む。
時代小説というのはそれで出来上がるんだと思います。
だいたいは。
メチャメチャおおざっぱな言い方ですが(笑)
ゆえに朱子学を学べ。時代小説を楽しむには。
そういう結論になります(笑)

まあそういう堅苦しい社会にあって、
武士たちの楽しみは何かというと酒ではなかったかと思います。
ふだん武士の勤務というのは特殊なのを除いてはだいたい週三日ぐらいのお勤めで、
それも午後早くに終わったりしますから暇で仕方ない。
無聊を持てあましてつい酒に手が伸びます。
この本の中に元禄の頃の、酒の消費量についてのことが書かれてあります。
それによると江戸に運び込まれた酒の年間総量はおよそ六万樽。
そのころの江戸の人口で割ると、一人あたりの年間飲酒量は四斗近く。
一升瓶に換算するとなんと400本。凄まじい量です(笑)
江戸の総人口の中には女子供も含まれていますから、
実際はそれよりも多くなります。信じられないほどの消費量です。
地方も似たり寄ったりで、
尾張藩の役人が村々の視察に出かけた絵日記が残っており、        
接待漬けで浴びるほどの酒を飲む様子や、
飲めや歌えの連夜の乱痴気騒ぎが細かく描かれています。
ほかに楽しみは薄いとはいえ、いやじつによく飲んでます(笑)
しかし酒の消費量とは別に、
腐敗しているというかなんというか、
役人というのは今も昔も、なんとも仕方のないもんですね(笑)

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2008-10-13(Mon) 00:14| 江戸はやっぱり面白い!| トラックバック 0| コメント 0

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